2026-04-13 / 骨董品買取コラム
査定前に骨董品は掃除してOK?やるべきこと・やってはいけないこと

「汚れてると安くなる?」「綺麗にした方が高く売れる?」結論、基本は掃除しなくていい。むしろ、下手に触ると価値が落ちます。骨董品は“新品みたいにピカピカ”が正義じゃない。風合い・経年変化・素材感が価値です。
ただし、やってOKな“最低限”はあります。ここを間違えなければ、査定はスムーズで損もしません。
■まず結論(これだけ守ればOK)
- やっていい:乾いたホコリ取り(軽く)/付属品の整理/写真撮影
- やっちゃダメ:洗剤・水拭き・研磨・金属磨き・テープ貼り・接着・素人修復
■やっていい掃除(査定前の“最低限”)
- 乾いた柔らかい刷毛・ハタキでホコリを軽く払う 強くこすらない。表面の粉・箔・絵付けが落ちることがあります。
- 箱・しおり・鑑定書っぽい紙をまとめる 掃除より重要。共箱・箱書きがあるだけで査定が変わります。
- カビ臭が強い場合は“風通しの良い日陰で短時間”置く 直射日光はNG。乾燥させすぎもNG。無理に消臭剤をかけるのは論外。
- 写真を撮る(全体/落款/箱書き/ダメージ) これで事前相談が進み、無駄な出張や持ち込みが減ります。
■やってはいけないこと(ここで価値が落ちる)
- 水拭き・洗剤・アルコール 紙・絹・木・漆は終わる。シミが広がる、表面が荒れる。
- 金属磨き(ピカール等) 変色やサビも“時代の表情”。磨くと評価が落ちやすい。刻印も薄くなる。
- 研磨・メラミンスポンジ 陶器の釉薬や絵付けが削れます。アウト。
- セロテープ・ガムテープで補修 ベタつきが残って修復コストが爆増。査定もガクッと下がる。
- 接着剤で割れを直す 素人接着はほぼバレるし、修復も難しくなります。割れ物はそのまま。
■ジャンル別:触る前に読め(事故が多い順)
掛け軸・書画
- 触らないが正解。
- シミ・カビが気になっても自己処理禁止。丸め方も雑だと裂けます。
陶磁器(茶碗・皿・徳利)
- 水洗いは基本NG。
- 表面の土・貫入・釉薬の質感が価値の一部。落とそうとして削る人が多い。
金工(鉄瓶・香炉・銅器)
- 磨くな。
- サビ・緑青も含めて判断します。磨いた瞬間に“情報”が消えます。
漆器
- 水も洗剤もNG。
- 拭くなら乾いた柔らかい布で“軽く”だけ。
■査定前にやるべき「準備」チェックリスト
- 共箱・箱書き・しおり・由来メモを探した
- セット物(茶道具一式など)を崩してない
- 破損や欠けを隠してない(写真で出した)
- 無理に洗ってない/磨いてない
- 写真4点セットを撮った(全体・落款・箱書き・ダメージ)
これだけで、査定のブレが減ってトラブルも減ります。
■ありがちな勘違い
- 「綺麗=高い」→違う。情報が残ってる方が高い
- 「汚い=安い」→違う。下手に触って傷つけた方が安い
- 「自分で直せば上がる」→ほぼ逆。素人修復は減額
■和敬堂からのひとこと
掃除で価値が上がることはほぼない。逆に、掃除で価値が落ちるのはよくある。迷ったら触るな。箱と落款、全体写真を送ってくれれば、こちらで「何もしない方がいい物」を先に仕分けします。





